この運命を奇跡と呼ぶならば。

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そして数日後、伊東は斎藤や藤堂、その他の平隊士を引き連れ新選組を離隊した。

藤堂は純粋に伊東に着いて行き、斎藤は桜の進言により間者として御陵衛士に潜り込んでいるので桜はもちろん、土方と近藤だけが知っていて知らない他の人たちは寂しそうで、特に藤堂と仲が良かった永倉と原田はいつにも増して笑顔で振る舞っているがそれもから元気とわかるくらいに不自然だった。


「…行っちまったなぁ。」

「…あぁ。」


平隊士が抜けた今、屯所内はがらんとしていた。そして、新選組と御陵衛士は接触を禁じられた為、桜を除く者たちはもう御陵衛士の皆とは会うことはないのかと何かが抜け落ちたような顔していた。

「…くそったれ。」

「平助も斎藤も、なんだよ。意味わかんねぇよ。」

「そうだね。一言くらい相談してくれても良かったと思うんだけど。」


その中で桜は全てを知っている為、悔しそうにするだけでなんとも言えない表情をしていた。


「おい、皆してどうしてそう辛気くせぇ顔してやがる。」

「土方さん…。」


「そうだ、歳の言う通りだ。皆顔をあげなさい。二度と会えないわけじゃないだろう。生きている限り同じ空の下にいる。縁があればまたいつか会えるだろう。」