この運命を奇跡と呼ぶならば。



そう言うと立ち上がって部屋を出て行ってしまい、桜は急いで追いかけた。


「っ…待って!!平助っ!」


桜の制止も聞かずスタスタと歩いて行ってしまう。けれども、桜は追いかけて藤堂をしっかり捕まえた。


「平助、ごめんなさい。…ほんとに「もう、いいって。」」


投げやりな藤堂の言葉に桜は慎重に言葉を選びながら言った。


「ねぇ、平助は…今の新選組をどう思う?」

桜が言った言葉に藤堂はビクッと肩を震わせた。そして、桜は返事のない藤堂に続けて言った。

「伊東に…着いて行くつもりなの?」

「っ…桜はわかるだろ?未来人なんだから、俺らのことが。」

その瞬間桜は藤堂を思いっきり叩いていた。藤堂も驚いていた様だったがすぐに身を翻して歩いて行ってしまった。


「…ごめん。」


桜の頬に流れる涙を見て。小さく、聞こえるか聞こえないか程の声でそう言って。