この運命を奇跡と呼ぶならば。


「いいなー。俺もそれ欲しい。」


「土方に頼んでみたら?これ、土方がくれたもの。」

「はぁ?!土方さんの?」

桜の提案に声をあげた藤堂はもちろん、後の二人も驚いたように目を見張った。

「寒いから羽織るものが欲しいって言ったら、やるってくれたわよ。」

「…。」

桜があまりにもあっさりと言うもので3人は返す言葉もないように黙ってしまった。

「どうしたの?黙らないでよ。…って、一入ってきたら?」

「あぁ、そうさせてもらう。」


「うおっ、斎藤?!…どうしたんだよ。」

斎藤の気配に気付いた桜は、部屋の外へ声を投げかけた。

「副長がお呼びだ。」

「土方さんが?」