この運命を奇跡と呼ぶならば。


「な、なぁ、桜?総司は?」

いそいで話題転換した藤堂にナイス!と原田と永倉は目配せした。

「総司はね、寒いってただこねるから部屋にほってきたわ。」

今頃、平助と同じ状態だと思うわ。と付け足し、チラッと視線を丸まっている藤堂に向けた。

「総司、猫みたいだしな。」

「あいつ、昔から寒いのだけは苦手だったからな。やっぱり今も変わんねぇな。」


「最近は火鉢から離れようとしないのよ。」

原田と永倉は苦笑いを浮かべ、桜は呆れたようにハァ、と溜め息をついた。

「新ぱっつぁんも、左之も寒くないのかよ。」

「いや、俺らは別に…」

「私も寒くないわよ。これがあるもの。」

桜は上から羽織った上着を引っ張ってみせた。