この運命を奇跡と呼ぶならば。



そう言うと、ちょっと待ってて、と言って桜から離れると引き出しを開けると何かを取り出して桜に渡した。

「はい。」


「なに…?ぁ、これ…」


「あげるよ。きっと、似合うと思ってさ。」

綺麗な巾着の中に入っていたのは、桜の花の簪だった。


「いいの…?」


「もちろん。」

沖田は桜の後ろに回り込むと、一つに縛っていた髪をほどいて上の方で綺麗なお団子を作って桜の髪に挿した。

「ありがとう。髪、結ぶの上手なのね。」

桜はそう言ってその場でクルッと回って微笑んだ。

「姉さんがいるからね。…似合ってるよ。」

沖田は少し照れながら桜を褒めた。