この運命を奇跡と呼ぶならば。



「…ごめ、ッ…ゴホッ……ゲハ…!!クッ、…!!」

「喋らないでって。」


桜が厳しく声をかけると部屋には沖田の咳き込むだけが響いた。


「……クッ、!!…ゴホッ、ゲホッ…」

そして、しばらくすると落ち着いたのか心配そうな桜にいつものように笑って言った。


「ありがとう。もう大丈夫だよ、心配しないで。」


「…て」

「え?」

「どうして?!どうして、言ってくれなかったの?!」

俯いていた桜は顔を上げると沖田に叫んだ。

「…桜ちゃんは、知ってるんだよね。僕の…その…労咳の事。」

「えぇ。池田屋以来何もなかったからもう大丈夫だと、思ってた。…でも、大丈夫なんかじゃなかったのね。」