この運命を奇跡と呼ぶならば。

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桜が屯所へ戻ると門の前には土方という皮を被った、鬼がいた。


「…鬼だ。」


「桜!!お前は、どれだけ心配させれば気が済むんだ!!一晩も戻らずに、皆がどれだけ気をもんだか…」

門の前で捕まった桜は、そのまま土方の部屋へと連行され正座をしながら、延々と説教を聞かされていた。


「…。」

「聞いてるのか?!あの後、町中走り回って捜したんだぞ!!新八なんか、必死になって見つからずに帰って来てから、死んだような顔で…「…クスッ」」

「…桜?何を笑ってやがる?」

「ごめんなさい。その事については深くお詫び申し上げます。…でもね、嬉しいの。心配してくれて、怒ってくれる人が居てくれる。そんな当たり前のことだけど。嬉しくて、つい。」


「ハァ…もう、心配かけんじゃねーぞ。」


土方は桜の髪をぐしゃぐしゃにしながら頭を撫でて、そんな桜は嬉しそうにニッコリと笑った。