私とお兄様で両親に言いに行った。



「お母様、お父様私お兄様が好きです。」



私はこんな風になるとは思っていなかった。



最初はただ普通の兄妹だったのに、いつからこんな風になってしまったのかわからない。



「本気で言ってるの。」



「はい、本気です。」



その瞬間頬に痛みが走った。



「おふざけはそれまでにしなさい。あなたたちは西園寺家の名に泥を塗るつもりなの!?」



初めて親に叩かれた。



「ごめんなさい。」



私はこの時兄と別れようと思った。



だけど、お兄様は別れないと言った。



この時別れていればよかったかな、いやただ私は寂しかっただけ。



どんな形でもいい、ただ愛されていると思っていたかった。