気づいたら俺は…正装でお葬式に出ていた


誰の?


俺の周りで死んだ人なんて居たっけ?


「…翔真?」


友達が俺に声をかける


「なぁ…誰の…葬儀?」


「翔真!?

しっかりしろよ!

恋華だよ!」


恋…華?


「何…言ってんだ?

恋華は新しい彼氏と…幸せに…」


「遺影見ろ!

それを見ても信じられないか?」


遺影??


俺は…遺影に目を写した


そこには俺が大好きだった恋華の笑顔があった


「…なんで?」


「癌だったらしい」


「ガン??」


「見つかったときには…手遅れだったって」


ハハハ…これは夢だ!


これは悪い夢だ!


恋華がガン??


バカな…俺が最後に会ったときは…笑ってたのに…


誰か…夢だと言ってよ…