翔真は目の前で行われてることが理解できないように…私たちを呆然と見ていた


「ってことで翔真、別れてくれる?」


「…なんでだよ

婚約してくれたのに…」


「なんかさぁ…入院して和君みたいな大人の方が良くなったんだよねぇ」


「大人って…おじさんじゃん」


「おじさんなんて言わないでよ

和君まだ29なんだかさぁ」


「俺らからしたらおじさんだ!」


「それとこれも返すは、ごめんね婚姻届は捨てちゃった」


私は婚約指輪を突き返した


「出てってくんない??

私さぁ和君といちゃいちゃしたいんだけど?」


わざと先生の腕に絡んだ


早く…出ていって…涙が…溢れちゃうから…


「…んで…俺じゃダメなの?」


それを最後に翔真は病室に出た


最後の言葉は震えてた…


私は翔真を傷つけた


翔真今までありがと…