「カナ。今度一回俺とデートしようよ」



そう、私の横で声をかけられるカナ。

クラス1・・・いや・・・学年で1番モテているカナ。


そのカナは、少しじらしながら、返事する。



「ごめんね。今日は、るかと帰るから」



そう言って、私の腕に自分の腕を絡みつけながら、返事する。



「「「えーーーー」」」」


男子のため息交じりのブーイングが教室で鳴り響く。


クスっと笑うカナ。

カナだって、ちやほやされるのが、まんざらでもなさそうなのに、いつもデートを断り続けている。