しばらくして目的地に着くまでの間、 私達はずっと話していた。 意外に石黒流義斗と話しているのは楽しい。 強引だった出会いとは全然違って、 優しく話を聞いてくれて、落ち着く。 「到着ー!!」 あまりに話が盛り上がりすぎて 着いたのは凄く早く感じた。 「ここって……」 「渋谷。来て見たかったんだよね。」 そういうと、 私の手を奪って いわゆる恋人繋ぎをした。 だけど、不思議と嫌じゃなかった………