君のイナイ季節

「夏から付き合っているよ」

全然、知らなくて思わず絶句。

「なんで教えてくれないの〜!」

思わず叫んじゃった!

それくらいは言ってくれてもいいんじゃない?

「だって、真由、色々忙しそうだし」

確かに。

バタバタしていたのは事実だけど、知らせてくれるくらいは、ねぇ。

「ま、私の事より、自分達の事を心配しなさいよ」

クスッと電話の向こうで笑うかれんはまるで、私のお姉さんのような感じがした。

いつも大人っぽいし。

私なんかは到底追い付けない。