君のイナイ季節

体育祭まであと1日となって。



今日が各種目、最後の練習なのでみんな結構真剣に練習している。



「柏原さ〜ん!!」

またあの1年生。

どうも拓海くんとのダンスのペアらしい。

「練習したいんですけど」

と、無理矢理拓海くんの手を引っ張る。

拓海くんは相手を傷つけないようにやんわり跳ね退ける。

けど。

結局1年の言うがまま。



「あれは酷いね〜」

横でかれんが呟く。

「私、行って、文句言ってくる」

そう言うかれんの腕を引っ張る。

「いいから…」

「良くないよ、真由」

と揉めていると。



「俺が言ってあげる」

拓海くんの親友、松原くんが私とかれんの肩を叩いた。