保健室へとお嬢さんを運びベットに横たわらせ…ほっと一息胸をなで下ろしたのもつかの間――。 後藤さんは…携帯のバイブ音に気づき「失礼します」と会釈して保健室の外に出たのを慌てて追いかけた。 窓際によりかかる姿を見つけタイミングを見計らって声をかける。 「あの……後藤さんとおっしゃいましたよね?」 「あっ……。 は…はい。さようでございますが……。」