しばらくして、唇を解放される
すると、珪くんがまた意地悪くニヤッと笑う


「…消毒?」

「…うん」


そう、消毒
望んでないキスを解毒する甘いキス

もう、気持ち悪い感覚は無い

モヤっとした感覚も無くなり、何故か珪くんの機嫌も元に戻った

すると、私を襲うのは激しい喉の渇き


「珪くん…血も欲しい」

「それは、さすがに家に着いてからな」


そんな会話をしながら、いつも通り家路に付いた