「…離して、小花」 「やだ」 思った通り、珪くんは動きを止める でも、私が腕を離したら絶対殴りにかかる だから、絶対離さない 「お前…昨日もコイツに泣かされたんだろ?!」 「珪くんだって私を泣かせたことあるもん!」 「…ぅ」 言い返せないよね 事実だもん 「珪くんは手を出さないで。自分のことだから自分でやる。だから、側に居て」 「…わかった」 珪くんの体の力が抜けるのを確認して、珪くんから離れる そして、菊宮くんと対峙する