私と燐が会場の後ろの方で見ていると、プリコン出場者のスピーチが始まった
何が出来るとか
何が好きとか…
アピールをしている
そして、司会の人が棗くんを呼ぶ
「では、次の出場者は…急遽、生徒会推薦枠に選ばれた紀野棗くんです!」
急遽…
生徒会推薦枠に?
ん?なんか…
チラリと燐を見てアイコンタクトする
すると、燐が頷く
「コレ、珪くんの仕業だ」
燐が言った
やっぱりか…
でも、なんで?
棗くんに嫌がらせ?
「小花の為でしょ?」
「え?」
「小花、嫌がってたでしょ?優勝者同士のデート。知ってる男子なら、そんなに抵抗無いんじゃない?相手が棗なら尚更気が楽でしょ?」
珪くんが?
私の為に?
うわぁ、どうしよう…嬉しいかも
「…珪くん、小花と見知らぬ男子とのデートの阻止したかったんだろうなぁ」
そう呟く燐の小言は私の耳には届かなかった


