「小花ー!お疲れ様ー」


グッタリ状態でミスコン会場を出ると、燐が来てくれた


「燐…どーしよう…」

「まぁ、優勝しちゃったものは仕方がないよ。ほら、一緒にプリコン見に行こう」


グイグイと引っ張る燐
ダラダラと引きずられる私

せっかく脱出した会場
今度は、観客側から入ることになった


「ほら、プリコン優勝者とデートするんでしょ?下見しなきゃだよ」

「もう、どーでもいい…」


どーでもいい…

でも、出来れば…知り合いがいいな
これでも、私人見知りする方だし…

そんな期待を胸にステージに目を向けた