梓『奥村家はもうすぐ滅びます。だけど私達は最後まで全力を尽くさなければなりません。』 烝『それなら、俺も残って……』 梓『駄目です。あなたにはまだ生きてもらいたいのです。あなたは猫族ではなく人族。人間なのです。あなたを人間として、人間の子としてまだまだ生きてもらいたい。少しは私の気持ちを分かってください。』 俺は言葉が出なかった。 悲しそうな顔で、辛そうな、顔をされると。