『梓様、藤堂さんは今も変わらず梓様を想っていますよ。』
『え?』
『あの日、梓様と別れた後の藤堂さんはかなり悲しそうで少し後悔した様な顔をしていました。戦争中も、終わった後もずっと梓様が生きている事を願っていました。今日会ったのは偶然ですが少し偶然ではありません。』
『…どういう事?』
『梓様を捜しに会津に戻ってきて、途中で気配を探知出来た途端、藤堂さんは走りだしてあの状況になりました。その時の藤堂さんの表情は今思い出しても梓様を想うが故に出たのだと思います。』
『…平助』
『もう一度、話し合ってみてください。藤堂さんは梓様を待っていますよ。』
『……っ…』
私はギュッと自分の胸辺りで手を握った。


