誠を貫け





藤『何で……っ…‼︎何でなんだよ‼︎』



梓『ごめんなさい…。どうしても私は、故郷である会津を捨てることは出来ないのです。猫族の長として、奥村の人間として…。ごめんなさい、平助…ごめんなさい…』



私は最終的に泣いてしまった。



藤『梓……』



梓『私はずっと平助といたい。でも会津を捨てられない。私はすごく悩んだ。』



藤『もういいよ…』


梓『ずっと新選組を守りたい…みんなを守りたい。』



藤『梓、もういいよ。』



梓『もっともっとみんなと…』


藤『梓‼︎』



ビクッ




私の肩が揺れた。