雪『癒しの力よ、我の全てを使いこの者の傷を癒せ。』



雪の身体はひかり、
私の傷は治った。


梓『雪‼︎』


“梓…ありがとう”




最後にそう聞こえた気がした。



光が収まると
雪の姿がなかった。


その代わり、雪が身につけていた
腕輪があった。



私はそれを手に取り、
胸に抱き泣いた。