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次の日、伊藤派が離脱した。



私はわざと見送りに行かなかった。



行けばさらに自分を追い詰める。


それに泣いてしまう。


私は平助と約束した。



泣かないと。




だから私は部屋でみんなが戻ってくるまで
待っていた。



烝は私の隣で待ってくれている。



こんな私でも何も言わない。


悪い主ですね、私は。



強くならなければいけませんね。




平助、私は強くなる。



笑っていますからね