誠を貫け




雪『うちらじゃ何も出来ない。逆に梓を虚しくさせるだけよ。』


朱『じゃあどうしたらいいんですか?』


雪『ただ梓が自分で落ち着くのを待つしかないわね。』


絢『分かりました。』


雪『うちも出来る限りの事はするけどね。でも猫族の長は梓。梓が命令すると親友のうちでも従わなければならない。その時は全力であの子を守らなきゃね。』


『『『はい‼︎』』』



梓の部屋の前で
親友と部下がこんな話をしていたなんて
知るはずもなかった。