紗『あの…梢の事なんですけど…実は…』



梢『た、只今帰りました!!』



ビクッ



紗英の肩が跳ねた。




『お帰りなさい。食材、ありがとうございます。』



梢『い、いえ!!』



『ふふっ♪あ、紗英、ごめんなさい。話は…?』



紗『……何でもないです』



『そう…』




この時気付いていれば良かった。




紗英の怯える顔と
梢の紗英を睨む目に。