リビングに戻るとソファーに寝転ぶ大男をどうするかという会議が開かれていた。 「フク呼べば?」 「いやいや、フクちゃん呼んでも持って帰れ無いでしょこれ」 タチバナの提案をトーガが却下。 そこで、 「じゃあケントも呼びましょう。で、持って帰って貰うと」 …どこまでもタクトは荷物のような扱いだ。 関係ないし、黙っている。赤い椅子に座ってくるくると回っていると気持ち悪くなった。 アルコールを入れたまま回るものではない。 顔を顰めて溜め息を吐くと、急に覗き込まれた。