「可愛いだって、良かったじゃん」 「ミカミ、アイツの眼鏡ぶっ壊して良い?」 「良いですよ、片付けが終わったら」 紙皿を重ねるミカミを見て、タチバナも動き始める。ミカミには従順なのか。 舌打ちをして、あたしも缶を集めた。キッチンに持って行く。 キッチンには、何もない。 ああ、一応ある。薬缶とグラス、マグカップ。 グラスはあたしので、マグカップはミカミがコーヒーやらを飲む時の。 最初は何もなかった。食べ物は兎に角、飲む時には入れ物がいるということでテキトーに買ってきたもの。百均もの。