Golden Apple


何か言おうと口を開いたけれど、ひょこりとリビングから顔を覗かせたトーガによって阻まれる。


「え、誰? もしかしてクラギちゃんの隠し子!?」

「は?」

「ちょ、タチバナ来て! クラギちゃんが隠し子連れて来た!」


マジ!? と次に現れたのは呼んでないタクト。


「どうぞ、上がってください」


ミカミが道を開ける。
小学生は一度あたしを見た。あたしもリビングの方を指差すと、靴を脱いでそちらへ歩く。

あたしもブーツを脱いで、部屋に上がる。

それからミカミを見上げた。