我ながら賢明な判断だと思いながら、欠伸を噛み締める。
あたしの幼馴染はミヤシタなのか。椅子から足を投げ出した。
コウヅカも謎が多い奴だけれど、ミヤシタのこともあまりよく知らない。
あたしはコウヅカ宅に住んでいて、いつの間にかミヤシタも一緒に住んでいた。
朝飯のテーブルにミヤシタの分が出来でも、違和感はなかった。流石に今はコウヅカの処にはいないと思うけれど、結構慕っていた。
親は居なかった気がする。死んだのか捨てられたのか棄てたのか。
付き合っていても、そういうことを聞こうとは思わなかったしミヤシタも言わなかった。



