ミカミはそれを聞いて嬉しそうにはにかんだので、良しとしよう。
長い愛撫を終えて、下からミカミの綺麗な肌を見上げた。時折ぶつかる律動に息を吐きながらもそれから目が離せなかった。
手を伸ばしてみる。
触れる直前にあたしの腕に目が留まって、触れるのを止めた。
汚い身体。
ミカミを汚してしまう気がした。
少し前のことを思い出す。コウヅカとまだ一緒に居て、ミカミに買い取られる少し前のこと。
あたしは毎日のように何かに苛立って八つ当たりをしていた。なりふり構わず喧嘩をする姿を見て、コウヅカも呆れた顔をしていた。
何だって平気で口にするコウヅカはあたしに対しては何も言わない。でも分かってた。
手に負えない。



