ベッド以外何もない。クローゼットに服とか入れているのか、コートどころか鞄もない。
ですよね、と苦笑いをして床に座るミカミ。
ふらふらと立ち上がったあたしを支えようと立ち上がるけれど、トイレだと告げたらまた座った。ここに戻ってくれば良いらしい。
あたしは部屋を出てリビングの方を見た。
当たり前だけど誰もいない。窓の外は明るかった。
トイレから帰ってミカミの部屋に入るとう後ろ姿が眠そう。頭がかくんかくんしていた。
そのまま後ろ首を掴んでみた。
ゆっくりとこちらを振り向いて、手首を取られた。ぐるりんと視界が反転。



