判断しかねる。 ヒガシノの方を見ると、事を冷静に処理しているようだった。男も運ばれていく。 コウヅカとミヤシタの姿はもうなかった。 「コウヅカって女だったのか…知らなかった」 トーガはそれだけ呟いた。 「帰りますよ」 差し出したミカミの手にあたしも手を乗せようと一歩踏み出した瞬間だった。 ぐらり、と視界が回った。 酷い頭痛と吐き気。 最近寒気がきているなあ、とか思っていたけれどそのツケか。 そこで意識が途絶えた。 あたしはその後、嘔吐したらしい。