だが、それとこれとは話が別。 口を噤んだあたしを見て、トーガは片足を抱く。まだ言いたいことがあるらしく、口を開いた。 「マンション行ってもクラギちゃんいないし、ビビった。拉致られたってなった時にGPS持たせてんの、ミカミ忘れてたし。すげー心配してたよ」 「寝ないで探してた?」 「流石に寝てたけど。つか、樹海に捨てられるってクラギちゃん何やったんだよ」 あんなの逆恨みだ。 兎に角ミカミが小学生に場所を聞いた理由は分かった。 「キッシーが襲われそうに、」 「メグが?」 …あ。