「昨日今日休んだの、大丈夫?」 「大丈夫。こんなに元気になった」 気を遣ったつもり。あたしはファストフードのアイスコーヒーの赤いストローを見つめる。 周りはガヤガヤと煩い。 駅の中で一番大きいこの場所で、あたしとキッシーを見てる奴もいれば関係ない顔をする奴もいる。 「ミカミに知られたらまたくどくど言われそう…、なんとなく知ってるよ。キッシーの恋人の話」 トレイを見ていた顔が上がった。キッシーは泣きそうな顔をしながら口を開いた。 ミカミからの小言は受け止めようと決める。