動物の如く怒り始めたあたしの腕を掴んで、ベッドに座らされた。扉が開いてトーガが現れた。
「え、何してんのクラギちゃん」
ミカミに掴みかかろうとしていたのを見て、驚いた顔。
久しぶりに立ち上がったあたしはふらふらしながら顔の痙攣を抑える。
本当にムカつくんだけれど。こいつ人を何だと思ってんだ。玩具の次はペットか!
奥歯がキリキリ言い始める前に手に持っていた首輪を床に捨てた。
「ペットみたいに牙を削って毒を抜いて可愛がろうなんて思ってませんよ」
「なに」
「首輪はきちんと繋がないと意味がありませんけど」



