寝室を出てリビングに向かう。寝たのかと思っていたけれど、灯りがついている。 『…んんっ、あ…っ』 『イイんでしょ?』 噴いた。その視線がゆっくりとこちらへ向かう。 「眠れない?」 「酒飲みながら明るい所でしみじみ見んな」 「それは俺の勝手」 「じゃあ女が家に来てる時も見んの?」 あたしにこういう趣味は無いので消す。なんのAVかにも興味はない。 折角のデカいテレビの使い方がこれって。テレビだけれど同情してやる。 トーガは何も言わずにビールの缶を傾ける。