あたしの後ろあったソファーに座ったトーガは長く息を吐いた。 「…ミカミに言った? ここに居るって」 「言ってないけど、多分すぐバレる」 「だよね」 そんなに甘くない。 「結構狼狽えてるミカミ面白い。今度動画に撮っとこうかな」 「何それ。あたしはミカミとトーガ似てると思うけど」 振り返ると視線がかち合った。 えー、と不満の声を漏らすトーガ。 「似てないっしょ。寧ろクラギちゃんの方がミカミに似てる。俺はねーどっちかっていうとタクト寄り」