顔か仕草がとか、見える所ではなく、中身の所が。 「そういえば、これ」 あたしが部屋から持ってきた紙。ミカミの欄が埋まってある婚姻届。 ミカミがそれを見てきょとんとした顔をする。 「なんですか?」 「お前16なんだから結婚出来るわけない」 ぽかん、とあたしの言葉に口を開けた。 それを受け取って首を傾げる。 「はい、知ってますよ」 奥に座っているトーガとタチバナがこちらに顔を向けた。