Golden Apple


開き直るだとか、人の悪口だとか、本当にこいつは碌でもない育ち方をしてきたんだろう。


「懺悔して謝ったら許してやるよ」


襟刳りを掴み上げた。


「レナコは男にどんなに泣かされようが殴られようが、泣き言なんて言ったことねえよ。なのにお前はどうだ? 自分の分が悪くなったら兄貴に助けて欲しい、でも関係ない。ふざけんな」


リサの顔が強張っている。

そう、あたしは色んな意味でリサにストレスをぶつけているに過ぎない。

それでも、道理は通らせる。


「あたしの人生だもん、関係ないことは関係ない!」