何も言わずにに車に乗り込んだのを見て、あたしもそうする。 「少し寄るところが出来ました」 「へえ」 「車で待って貰って良いですか」 「別に良いけど」 「ありがとうございます」 少し申し訳なさそうな顔をした。ここまで連れてきて今更だと思う。 ダーツバーから出て、流れる景色を見ながら欠伸を噛み殺す。 いつの間にか眠っていて、眼を覚ますと隣にミカミは居なかった。 「でか…」 近くにある家が、でかい。 コウヅカの家と同じくらいの大きさ、広さ。 そして表札を見て更に驚く。