Golden Apple


重たい沈黙が流れる。どんどん言いにくくなるだろう。

それに助け舟を出したのはミカミ。


「女性同士、クラギなら話せますか?」


本当にミカミは期待を裏切らない。
あたしは眉を寄せるし、リサは即座に首を振った。

女同士で話せるのは、本当に仲の良い奴だけだ。腹を割るなんて、赤の他人も同様な女に出来るわけがない。

しかも、相手があたしって。

ミカミの鈍さは変な所で発揮される。それとも、わざとか?


「じゃあタチ…」

「ミカミさんがいい」


トーガの声が遮られた。

後ろにいるタチバナへ少し振り向くと、心配そうに顔を歪めている。