食べ終わって数分経つと、足音が聞こえた。 それとともに点滴を動かす音もしたから、愛未だってすぐにわかった。 部屋に入って来た愛未をみるなり、俺は愛未の前に立ちはだかった。 「俺と付き合ってください!」 そのまま頭を下げる。 すると愛未の手が俺の手に重ねられた。 耳元で優しく囁かれる。 「こちらこそ」って。 優しく……ね。 end