意気込んで待っていると昼食が運ばれてきた。

匂いからするとラーメン。俺の大好物。

そういえば、母さんによく作ってもらったな……。懐かしい。

看護士さんは無言でトレイをテーブルに置き、立ち去った。

足音がだんだん離れていくのを確認して、俺はどんぶりの蓋を開けた。

箸を持ち、急いで食べ始めた。

塩味のスープが麺によく絡んでいて美味しい。

チャーシューも乗っていて豪華だ。

無我夢中でラーメンを食べ進めていると、ふと愛未のことを思い出した。