詩 窓

窓なんてなくていい

見えるだけで

触れることすら

許さない壁

何度も何度も

必死に

体当たり

それでも

壊れない壁

動物園に

いるような感覚

逃げ出すことすら

できないここは

狼すら閉じ込める