放課後、キミと2人

「---うん、書き終わった~!」


佐渡くんはペンを置いて大きく伸びをした。


「全部佐渡くんに書かせちゃってごめんね…」


「いや、前野は手助けしてくれたじゃん。それでいいよ、俺が書くし」


「ありがとう」


うぅ~、すごい!普通に佐渡くんと話せてるよ~!!


「じゃ、佐渡くんは部活行くでしょ?日誌は私が職員室に持っていくね」


「ありがと、助かる!」


2人とも席を立つ。


佐渡くんはスポーツバックを肩に掛け、私に向かって


「じゃ、よろしく。また明日な!」


と手を振りながら言って教室を出ていった。


「うん、また明日…っ」


また顔が赤くなったのがわかった。


そして幸せな気分で職員室に日誌を届けて、家に帰った。