放課後、キミと2人

初日の今日の放課後。


私と佐渡くんの席で向かい合いに座りながら日誌を書いた。


「今日欠席者いたっけ?」


「ううん、いなかったよ」


佐渡くんが書いてくれている。


私はこんな感じで手助けする感じ。


…佐渡くん、字うまいな……。


書くスピードは速いのに、とてもきれいな字だった。


「…字、うまいね」


「え?そう?ありがと」


佐渡くんは嬉しそうに笑った。


間近で見る笑顔に私は思わず赤面してしまった。


まあ、佐渡くんはすぐに日誌に目を移したからよかったけど…。