「さ、ぁ?どうなんだろ、聞いてないからわかんない」 「えー?もう、照れちゃってっ」 奈々に肘でツンツンとつかれて、曖昧に笑う。 両思いの2人が付き合うのは、当たり前だ。 だけどあたし達は、違う。 壊してしまいたくないから触れたくない、部分。 あたしはこれからも、それを抱えていかなきゃいけない。 「大塚ー先生が呼んでるぞー」 「え?わかったー。じゃあ千亜樹、その話はまたあとで!」 「あ、うん」