「え、それで今日いきなり付き合ったの?」 「う、うん……」 話し終えたあと、びっくりした声を出す奈々。 「いきなり過ぎねぇ?ってかみんなの前で抱きしめるなんて、なに考えてんだ立川先輩」 なんだか悔しそうな弥。 「……でもまぁ、そういうことで晴真先輩と付き合うことになったの。その……言えなくてごめんね」 ――やっと、言えた。 なんだか少しだけ、気持ちが軽くなった気がした。