ベッドの前のパイプ椅子に、立川先輩が腰掛ける。 ギシッという音が、妙に耳に響いた。 ……今後。 それは、お腹の中の赤ちゃんと、それから――。 「これからの俺たちの関係について」 あたしの心の声と立川先輩の声が重なった。 「あたし達の関係、ですか」 「うん。さすがにこのままじゃ、マズいでしょ」 「そりゃあまぁ……」 これじゃまるで、偽りの恋人みたいだもん。